夏は食中毒が発生しやすくなる季節です。夏の高い気温と温度が食中毒の原因となり、細菌の増殖を活発にするためです。
細菌性食中毒とは?
細菌が原因となる食中毒を細菌性食中毒といいます。これは気温や湿度の条件が揃うと細菌が付着した食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べる事で、腹痛、下痢、嘔吐などの食中毒を引き起こします。
原因となる菌
・腸管出血性大腸菌 (O157、 O111 など)
牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の 1 つです。毒性の強いベロ毒素を出し、 腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を引き起こします。 腸管出血性大腸菌は食肉等に付着し、肉を生で食べたり、加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発生します。
・カンピロバクター
牛や豚、鶏、犬、猫などの腸の中にいる細菌です。この細菌が付着した肉を生で食べたり、加熱不十分で食べたりすることによって食中毒を発生します。吐き気や腹痛、水のような下痢が主な症状で、初期症状では、発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感がみられます。
・サルモレラ属菌
牛や豚、鶏、 猫や犬などの腸の中にいる細菌です。牛、豚、鶏などの食肉、卵などが主な原因食品となります。菌が付着した食べ物を食べてから半日から2日後ぐらいで、激しい胃腸炎、吐き気、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が現れます。
・ブドウ球菌
ブドウ球菌は自然界に広く分布し、人の皮膚や喉にもいます。調理する人の手や指に傷 があったり、傷口が化膿している場合は、食品を汚染する確率が高くなります。汚染された食品の中で菌が増殖し、毒素が作られると食中毒を引き起こします、 酸性やアルカリ性の環境でも増殖し、作られた毒素は熱にも乾燥にも強いという性質があります。汚染された食べ物を食べると、3 時間前後で急激に嘔吐、吐き気、下痢などが起こります。
・ウエルシュ菌
人や動物の腸管や土壌などに広く生息する細菌です。酸素のない所で増殖し、芽胞を作るのが特徴です。食後6から18時間で発症し、下痢と腹痛が主な症状として現れます。 カレーなどの煮込み料理が原因食品となることが多く、加熱澗理した食品の冷却は速やかに行い、室温で長時開放置しないことです。
細菌性食中毒の予防
食中毒は、その原因となる細菌が食べ物に付着し、体内へ侵入する事によって発生します。食中毒を防ぐためには、細菌を食べ物に「つけない」。「つけない」ために、調理前には調理器具と手を、食事の前には手を丁寧に洗いましょう。食べ物に付着した細菌を 「増やさない」。「増やさない」ために、食材はなるべく早く調理して食べましょう。食べ物に付着した細菌を「やっつける」。「やっつける」ために調理する際は、食材をよく加熱することが大切です。
食中毒かなと思ったら
嘔吐や下痢症は、原因物質を俳除しようという体の防御反応です。市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用しないようにし、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
