フレイル
フレイルとは加齢により体力や気力が弱まっている状態のことです。 以前は「虚弱」などと呼ばれていましたが、「身体的問題」のみならず「認知機能障害などの精神的・心理的問題」「経済的困窮などの社会的問題」などさまざまな面からなる概念です。 フレイルは介護が必要になる前段階とも表現できます。 適切な介入により再び健康に戻ることも期待できるため、早めの気づきと対策が重要とされていて健康寿命(援助が必要ない・要介護状態でない期間)を延伸させるために国を挙げた取り組みが行われています。

フレイルの要因が重なり、悪循環に陥った状態がフレイルサイクルです。 筋力低下が始まりのものや、食欲不振が始まりのものがあります。 たとえば筋力低下で始まる場合では、加齢や病気によって筋肉量が減り体の機能が低下します。足の筋肉量が減ると歩く速度が落ちたり、疲れやすくなって活動量が減ったりします。活動量が減ると消費エネルギーが減るため、食欲も無くなります。 そうすると低栄養の状態になり、栄養不足によってさらに筋力低下が進んでいくという悪循環が起こり、ますます健康状態が悪化していきます。

フレイル予防のために
「食事」「身体活動」「社会参加」の3つが予防のための柱と言われています。 互いに影響しあっているので日常生活に取り入れていくことが大切です。

運動をしよう
適切な運動を行うと筋力が付くだけでなく、血流が改善されて循環が良くなり、内臓の働きも良くなります。活動的になることで食欲増進にもつながります。 ただし運動は、その方に合ったレベルから始めることが大切です。筋肉が衰えた状態でいきなり無理な運動をしようとすると、転倒や骨折を起こす危険があります。 まずは簡単なウォーキングやストレッチから始めてみてください。 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的方針を示した健康日本21では、平成25年度から令和4年度までの歩数の目標値として65歳以上では男性7,000歩、女性6,000歩が掲げられています。(20~64歳までは男性9,000歩、女性8,500歩)
社会参加しよう!
地域活動や趣味を通して社会とつながることは、外出を促し、結果として身体機能の維持や健康づくりに対する前向きな姿勢につながります。 また、他者からフレイル予防についての情報を教えてもらう機会が得られたり、さまざまな刺激を受けることで気持ちのハリを保ったりすることもできます。 社会参加というと難しく考えてしまうかもしれませんが、閉じこもりを防ぐためにも小さな用事を組み合わせて、こまめに外出することを心がけましょう。 今はコロナウイルスの影響で難しい面もありますが、落ち着いてきたらぜひ心がけてみて下さい。
友人・知人と会う約束を計画
⇒刺激を受けたり、身体活動が増えたりするため、心身が活性化します。
家庭での役割も大切
⇒ごみ捨て、犬猫ペットの世話、家の修繕など、家庭内での仕事、役割を担うことでも活動の幅は広がります。
地域の活動に参加してみる
⇒趣味やボランティア活動などで友人や知人と集う機会を持ちましょう。
栄養を取ろう!
5大栄養素をバランスよく摂取することが基本です。 栄養素はそれぞれが助け合って様々な働きをするため、一つでも不足すると体が正常に働かなくなります。 体調を崩さないためにも「タンパク質:体を作る」「糖質 脂質:体のエネルギー」「ビタミン ミネラル:体の調製」は積極的に摂取したい項目です。
「3食しっかりと食べる」「主食、主菜、副菜を意識」「多様な食材を食べる」 といった点を意識した食事が理想ですが、特に高齢者では難しい点も多いので配食サービスの活用や市販の栄養食品なども上手く活用するようにしたいです。
「さあにぎやかにいただく」 (下記参照)といった言葉で表されることもあります、この10の食品群の中から毎日7種類以上をとるようにしたいところです。

※10の食品群の頭文字をとったもので、ロコモチャレンジ!推進協議会が考案した合言葉
